大阪大学交響楽団は、2023年7月8日(土)に豊中市立芸術文化センター大ホールで第121回定期演奏会を開催した。今回のプログラムはチャイコフスキー作曲交響曲第2番、カリンニコフ作曲交響曲第1番の2曲。客演指揮者には、関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者の藤岡幸夫氏を迎えた。
演奏会では、約80名の団員が、弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)、木管楽器(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット)、金管楽器(ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ)、打楽器(ティンパニ、シンバル、トライアングルなど)などのパートに分かれて、精度の高い演奏を行った。
どちらの曲も作曲家がロシア出身であることから、その風土を感じるような場面の多いプログラムとなっており、複雑な世界情勢の中で平和について考えさせられる演奏となり、来場した700人以上もの観客を魅了した。演奏終了時には、会場が大きな拍手で包まれ、交響楽団は演奏会を大成功に収めた。演奏会終了後は、OBOGを始めとする多くの方から賞賛のコメントがあり、創部70年の交響楽団の定期演奏会に新たな歴史が刻まれた。
大阪大学交響楽団は、大阪大学を拠点とする学生オーケストラ団体で、阪大オケの愛称で親しまれる。大阪大学の学部生・大学院生約170名が所属する本学最大規模の課外活動団体である。
1953年に第1回定期演奏会を開催し、今回で第121回を迎えるとともに今年で創部70周年を迎える。年2回行われる定期演奏会や、入学式・卒業式など大学公式行事での演奏、各種依頼演奏も行うなど幅広く活動している。
昨年度は、大阪大学90周年・大阪外国語大学100周年記念式典にて演奏したほか、第120回定期演奏会をザ・シンフォニーホールで開催した。
団長の桶谷さん(工学部3年)にお話を聞いた。
Q:交響楽団の魅力は何ですか?
桶谷さん:演奏面としての魅力は、弦楽器と管楽器、打楽器が奏でる独特の音楽の世界観がたまらないです。演奏していてとても心地良いです。また、団としての魅力は、団員どうしとても仲が良く、仲間意識が強く、それでいて1人1人が自分のスタイルで音楽を楽しんでいます。演奏会の翌日はみんな余韻で団員に会いたくなる、いわゆるロス状態になっています。
Q: 団長が音楽の世界に入ったきっかけを教えてください。
桶谷さん:私は母親が楽器をやっている影響で幼い頃から音楽には親しんできました。オーケストラは友達の影響で大学から始めました。オーケストラ、めちゃくちゃ楽しいです。正直人生が輝き出しました。
Q: 団長が担当している楽器は何ですか。その楽器の魅力を教えてください。
桶谷さん:今担当している楽器はファゴットという木管楽器です。音域が広く、メロディーから伴奏まで幅広く活躍します。私が思う最大の魅力は、柔らかく耳に心地良い音色です。吹いていても聴いていても飽きません。
Q: ステージに立った時はどのような気持ちですか。
桶谷さん:今までの練習の成果を出したいな、楽しく演奏したいなという気持ちはありますが、めちゃくちゃ緊張しています。
Q: 団長としての抱負、ビジョンを教えてください。
桶谷さん:団員が楽しく、真剣に音楽に打ち込める環境作りを目標にしています。顧問の先生や団員たちの意見、要望を聞きながら、今この団にどのようなサポートが必要かを常に考えて、できる限りのことをやっていきたいです。
「団員が音楽を楽しみ、その音楽を多くのお客様に伝えること」それが交響楽団の活動目標だ。今後の活躍に期待が高まる。
★今後の公演予定★
2024年1月20日(土) 第122回定期演奏会@神戸文化ホール大ホール
~曲目~
ラフマニノフ 交響曲第2番
チャイコフスキー 組曲「くるみ割り人形」
ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」より序曲
~曲目~
ラフマニノフ 交響曲第2番
チャイコフスキー 組曲「くるみ割り人形」
ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」より序曲
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