こんにちは!まちかねっ!編集部Hの跡を継ぐべく、11月から編集部の仲間入りした新人編集員のTです。
あいさつ代わりに何かええネタ拾ったろかいなと目を皿のようにしてうろうろしていたら、こんなポスターが。
T:外国語学部語劇祭って、なんじゃこりゃ?
Uさん:なんやなんや~、Tさん語劇祭知らんの!?外国語学部と言えば語劇。語劇と言えば大阪大学外国語学部やで。
T:うわっ。外国語学部出身のUさんじゃないですか。語劇ってそんなに面白いんですか?
Uさん:おもろいおもろい。語劇って見ても面白いし、実は演じても面白いんやで。大昔やけどな、モンゴル語専攻で「水戸黄門」をやったんやで。もちろん言語はモンゴル語で。僕は私腹を肥やす悪代官の役。もちろん最後は派手に斬られたわ。がはははは。
T:というわけで、本日は11/27、28に箕面キャンパス前のCOM3号館で行われる、語劇祭についてリポートしちゃいます。
ところで語劇って何??
語劇どころか外国語学部のこともよくわかっていない編集部T、語劇のことを聞くなら一番エライ人に聞かなあかんでしょ!ということで語劇祭2021の実行委員長を務める外国語学部イタリア語専攻3年の安田優美香さんに突撃取材。
T:素人感満載の質問で申し訳ないんですが、語劇祭ってどんなものなんですか?
安田さん:外国語学部の学生がそれぞれの専攻語で演劇を披露する行事なんですよ。公式な記録ではないんですけど、一説では、起源は昭和12年にまで遡るとも言われてるんです。戦争やキャンパス移転の影響で実施できなかった年もあったようなんですが、大阪外国語学校、大阪外国語大学時代から現在まで続いている歴史ある行事なんです。
T:へぇー、80年以上も・・・歴史深すぎます。どんな演目が演じられているんですか?
安田さん:今年は18言語が参加します。演目もディズニーのアナ雪や日本の物語、世界各国の民話まで、色々なものがありますよ。
言語を学んでいない人、受験生の方にもおすすめ!?
T:どの演目もおもしろそうですね!でも、当然のことながら日本語じゃない…(泣)編集部T、大阪弁以外しゃべれないんですが、そんな私でも楽しめますかね?
安田さん:大丈夫ですよ。どの言語の語劇も、日本語の字幕がついているので、みなさんに楽しんでいただけますよ!劇中に簡単な挨拶の言葉が出てくることが多いので、観る前にちょっと調べていただければ、聞き取りができてなお楽しいかもですよ。
T:そうなんですね~(安堵)。ところで阪大生以外にはどんな方に人気なんですか?
安田さん:阪大外国語学部を目指したい!という受験生の方にも超おすすめです!
言語の響きや衣装で、その国の雰囲気を味わうことができるので、外国語を学びたいけど、どの言語にしようかなって迷っている方には、特に参考になると思いますよ。
語劇祭当日の観劇方法について
T:ところで、チケットの購入や事前予約は必要なんですか?
安田さん:チケットや事前の予約は必要ないので、タイムテーブルを参考に、観たい劇の時間に合わせてお越しいただければ大丈夫です。観劇料は無料ですよ。
T:気軽に行けそうでありがたいです!ところで会場は箕面キャンパスではないんですね?
安田さん:今年の会場は箕面キャンパス・外国学研究講義棟前の道路を挟んだ向かい側、北側にあるCOM3号館です。
今年は新箕面キャンパスに移転した影響で、舞台がキャンパス内に確保できず、舞台探しが大変だったのですが、なんとか無事に開催できそうでよかったです。
T:対面での開催ということですが、コロナ対策はされてますか?
安田さん:席の間隔を十分に確保するなどの対策を行っています。お越しいただく方には、入場時のマスク着用と手指消毒にご協力をお願いします。
T:いろいろ教えてもらえて予備知識は十分です!あとは本番を観に行くだけですね。
安田さん:はい!今年はコロナ禍で海外旅行に行けていない方も多いと思うので、COM3号館にお越しいただき18ヶ国の雰囲気をぜひ楽しんでください!
90分の最長演目「白蛇伝」を演じる中国語劇団に密着!
続いて、今回の語劇祭で上演される18演目の中で、最長となる90分の演目「白蛇伝」を披露される中国語劇団の団長の河内康宏さん、副団長の星野泰代さんにお話しを伺います。よろしくお願いいたします!
河内さん・星野さん::よろしくお願します!
T:さっそくですが、今回披露される「白蛇伝」がどんなお話か教えてください。
星野さん:「白蛇伝」は中国の民間伝説で、時空を超えた、人間と蛇の壮大なラブストーリーなんです。二人に立ちはだかる大きな試練。果たして恋の行方は・・・という感じです。
中国でアニメーション映画化されていて、日本でもジャニーズのSnow Manの佐久間大介さんと声優の三森すずこさんが日本語吹き替え版の主演をされていて、人気があるんですよ。
T:ところで中国にはいろんな方言があるって聞いたんですが、今回の公演は方言を使われるんですか?
河内さん:今回の物語の舞台は杭州(中国本土南東部、上海の近く)なんですが、語劇では中国の標準語で演じます!
星野さん:例えば、日本語の「こんにちは」は中国語で“你好”(ニーハオ)ですが、中国語圏でも地域や場所によって発音や言葉自体が全然違うんです。個人的には広東語が発音や文法の面でかなり違っていて面白いと思います。また、台湾で公演する際は、台湾の標準語である台湾華語で演技をしたこともあります。
T:へー、さすがは中国語専攻って感じですね。もしかして語劇団のみなさん全員が、中国語ペラペラなんですか?
星野さん:全員がペラペラってことはないですが、上回生はアドリブをいれるぐらいの余裕はありますよ
河内さん:語劇を作り上げていく過程で中国語能力がめきめき上達するんですよ。
T:今年はコロナ禍の影響で、準備も大変だったんじゃないですか?
河内さん:今回の公演に向けての準備は8月に始めたのですが、当初は緊急事態宣言の影響で、もっぱらZOOMで打ち合わせ・練習をしていましたね。
河内さん:緊急事態宣言が解除され、10月からようやく対面とZOOMを併用して練習できるようになりました。
T:昨年は対面での公演ができず、オンライン開催だったと聞きました。
河内さん:そうなんです。今年は2年ぶりの対面公演になりますので、めっちゃ熱が入ってます🔥
T:おおー、気合ばっちりですね!改めて今回の白蛇伝の見どころを教えていただけますか?
河内さん:中国語劇団は、構成人数も多いですし、メイク・照明・音響・字幕など、どれもレベルが高いですよ。時代劇なので華やかな衣装にも注目いただければ!
星野さん:先輩や中国語ネイティブにスパルタ指導を受けたキャストの中国語力と演技のレベルも抜群です。特に妖艶な白蛇の精・ハク、天真爛漫な青蛇の精・セイ、そして優しすぎる許仙にご注目!
T:いろいろ教えていただきありがとうございました!お話を聞いて、語劇祭がますます楽しみになりました!月末にCOM3号館にてまたお会いしましょう!