こんにちは。ワニ博士です。
マイハンダイアプリを使っているみなさん。どうもです。この連載コラムではさまざまな博士号を持っている「究極のすっぴんマスター」ことワタシ、ワニ博士が、みなさんの素朴な疑問から高度な疑問、軽い相談から深いお悩みまで語尾に「だワニ」と言わずにお答えしていこうと思います。
マイハンダイアプリを使っているみなさん。どうもです。この連載コラムではさまざまな博士号を持っている「究極のすっぴんマスター」ことワタシ、ワニ博士が、みなさんの素朴な疑問から高度な疑問、軽い相談から深いお悩みまで語尾に「だワニ」と言わずにお答えしていこうと思います。
さて記念すべき第一回の疑問はコチラ。
A.
いきなりこれかいっ!まぁ質問者が広報の中の人ということで、若干「ヤラセ」のような質問ですが、気になっている人も多いと思いますし、まさに第1回目の話題にふさわしいということで、ワタシの誕生秘話を含めお答えしたいと思います。
予備校生によるセレンディピティ!?
単刀直入にいうと、我らが阪大のマスコットキャラクターなんです。え? 知ってた? それで、何でワニが阪大のマスコットキャラクターかですって?
お答えしましょう。時を遡ること約50年、1964年5月3日のことでした。当時、化石を探しに来ていた予備校生が現在の理学部棟の建築工事現場で、偶然にも何かの骨らしき化石を発見したのです。
「最初はゾウの化石かと思った」というその化石は、翌日には大阪市立自然科学博物館(現:自然史博物館)に鑑定が依頼され、本格的な発掘作業が開始されました。そして9月の発掘で頭骨を含む大部分の化石を発掘し、その正体が「ワニ」であることが判明したんです。
お答えしましょう。時を遡ること約50年、1964年5月3日のことでした。当時、化石を探しに来ていた予備校生が現在の理学部棟の建築工事現場で、偶然にも何かの骨らしき化石を発見したのです。
「最初はゾウの化石かと思った」というその化石は、翌日には大阪市立自然科学博物館(現:自然史博物館)に鑑定が依頼され、本格的な発掘作業が開始されました。そして9月の発掘で頭骨を含む大部分の化石を発掘し、その正体が「ワニ」であることが判明したんです。
それが、「マチカネワニ(学名:トヨタマヒメイア・マチカネンシス)」であり、その化石に大阪ならではの「明るさ」と阪大の「知性」が化学反応して生まれたのがワタシ「ワニ博士」なのです。
ちなみに、この「マチカネワニ」の化石は日本で発見されたワニ類の骨格化石の第一号で、世界的にみてももっとも完全なワニ全身骨格化石の1つなんです。マチカネワニは日本の古脊椎動物学の歴史上もっとも重要なものとされていまして、国の登録記念物にもなっています。
ちなみに、この「マチカネワニ」の化石は日本で発見されたワニ類の骨格化石の第一号で、世界的にみてももっとも完全なワニ全身骨格化石の1つなんです。マチカネワニは日本の古脊椎動物学の歴史上もっとも重要なものとされていまして、国の登録記念物にもなっています。
これが、ワニと阪大のつながりなんですね〜。
ココロの中にワニ博士はいるもの
さてワタシ、ワニ博士はワニの妖精なので、実体を伴わないメンタルモデルのような感じで、阪大の皆の心の中だけの存在だったんです。が、21世紀を迎え、科学技術の進歩や情報社会の発展のさなか、まさに「明るさ」と「知性」の激しい化学反応によって、ワタシの具象化が進行したのでした。
まず、2004年の大学教育実践センター(現在の全学教育推進機構)発足時のこと。
センターでは「共通教育だより」という学生向けの冊子を発行しており、その冊子のロゴに何か親しみやすいものと考えた当時センター長の高杉英一先生が、センターの広報の責任者をされていた赤井誠生先生(人間科学研究科兼任)にお願いされたんですね。
赤井先生はちょうどデザイナーをされていた弟さんに、阪大といえばマチカネワニだということで「ワニで何かキャラクターロゴ作って」というざっくりした依頼をされ、弟さんが描き出したのがワタシの現在の具象である「ワニ博士」だったんですねぇ。大阪ならではのフットワークの軽さ&ノリの良さと、阪大の学問を象徴するワニ化石とがまるでイオン結合したかのような、一夜の奇跡でした。
まず、2004年の大学教育実践センター(現在の全学教育推進機構)発足時のこと。
センターでは「共通教育だより」という学生向けの冊子を発行しており、その冊子のロゴに何か親しみやすいものと考えた当時センター長の高杉英一先生が、センターの広報の責任者をされていた赤井誠生先生(人間科学研究科兼任)にお願いされたんですね。
赤井先生はちょうどデザイナーをされていた弟さんに、阪大といえばマチカネワニだということで「ワニで何かキャラクターロゴ作って」というざっくりした依頼をされ、弟さんが描き出したのがワタシの現在の具象である「ワニ博士」だったんですねぇ。大阪ならではのフットワークの軽さ&ノリの良さと、阪大の学問を象徴するワニ化石とがまるでイオン結合したかのような、一夜の奇跡でした。
つまり、「ワニ博士」は当時教育実践センターのロゴとして使われていたということで、この段階では阪大のマスコットじゃないんです。
半端ないって。一部局から全学いくもん。
阪大のマスコットになったのはいつかって? これは2008年度に始まった「パンキョー革命」というイベントがきっかけなんです。
既に教育実践センターのノベルティグッズとしてぬいぐるみやストラップが作られていて、まだ公式の大学のマスコットではなかったのですが、認知度も高く、ほぼ大学のキャラクターのような扱いではあったんですね。鷲田清一 16代総長にも可愛がっていただきました。
「パンキョー革命」ではその名の通り、一般教養の授業を改革するべくさまざまなイベントが実施されていたんですが、次第に教育実践センターのロゴである「ワニ博士」を使って広報活動をするようになったんです。その一連の活動の中で、2010年11月に、当時学生の矢島裕章さんを中心とするメンバーが、「ワニ博士」の実空間における表現様式たる「着ぐるみ」を企画し、実現させました。なぜ着ぐるみなのか、どう活用するのかといった侃々諤々の議論もありつつ、阪大生のポジティブで自由なパワーによって、ワタシの潜在能力を最大化していただいたのです。あ、もちろんあれはワタシの実空間における三次元表現であって、中の人などいないのですが。
当時教育実践センター長の工藤眞由美先生(現在、理事・副学長)から、着ぐるみやワタシの著作権の扱いを阪大本部の広報課に一任し、幅広く活用してほしいとお申し出いただき、2012年2月には大阪大学の登録商標として認められ、マチカネワニ発掘50周年にちなんだ2014年、ようやくワタシは阪大の公式マスコットキャラクターとなったんです。一部局から全学へ。まさに大学マスコットキャラクター界のシンデレラなんですね〜。
当時教育実践センター長の工藤眞由美先生(現在、理事・副学長)から、着ぐるみやワタシの著作権の扱いを阪大本部の広報課に一任し、幅広く活用してほしいとお申し出いただき、2012年2月には大阪大学の登録商標として認められ、マチカネワニ発掘50周年にちなんだ2014年、ようやくワタシは阪大の公式マスコットキャラクターとなったんです。一部局から全学へ。まさに大学マスコットキャラクター界のシンデレラなんですね〜。
少し長くなりましたので、公式マスコットとなってからの歩みは次回にするのだワニ〜。
Dr. Wani 🐊
《参考書籍》
・『阪大NOW No.140』(2014年4月 大阪大学)「阪大の至宝、マチカネワニ」
・『巨大絶滅動物 マチカネワニ化石』(2010年6月 大阪大学出版会)
・『大学を変える、学生が変える 学生FDガイドブック』 (2012年3月 ナカニシヤ出版)「第七章 パンキョー革命」
・『阪大NOW No.140』(2014年4月 大阪大学)「阪大の至宝、マチカネワニ」
・『巨大絶滅動物 マチカネワニ化石』(2010年6月 大阪大学出版会)
・『大学を変える、学生が変える 学生FDガイドブック』 (2012年3月 ナカニシヤ出版)「第七章 パンキョー革命」