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ワニ博士って、何者? その②

2019.01.29
 Dr.Wani
こんにちは。ワニ博士です。
マイハンダイアプリを使っているみなさん。どうもです。この連載コラムではさまざまな博士号を持っている「究極のすっぴんマスター」ことワタシ、ワニ博士が、みなさんの素朴な質問から高度な疑問、軽い相談から深いお悩みまで語尾に「だワニ」と言わずにお答えしていこうと思います。
いよいよ今年度の授業期間も終わろうとしていますね。試験・レポート・論文などで、皆さんが素晴らしい成果を上げられることをお祈りしています。
「単位」を持つワニ博士
遅くなってしまいましたが、今回は第一回の続きです。さて、疑問はコチラでございました。
Q.そもそもワニ博士って誰ですか?(広報課職員1年生)

A.

ということで、前回はワタシの誕生、そして大学全体の公式マスコットキャラクターとなるまでを解説しました。そもそもマスコットキャラクターとは何か。広辞苑によると「幸運をもたらす人または物。身辺に置いて大切にする人形、また団体・催事のシンボルとする動物などをいう。」とあり、まさに阪大のシンボルとなったんですね〜。阪大のシンボルとしてのワタシのプロフィールは、大阪大学のブランディングを進めているクリエイティブユニットの皆さんが2012年に深い洞察の末、定義を見出してくれたんです。

ヒロシです〜。あ、じゃなくてハカセです〜。

その中でも大事なのは、ワタシは阪大で取得可能な全ての博士号を持っているということですね。約45万年前の化石が化学反応したことによって生まれたワタシですから、博士号を取るための時間はたっぷりあったのです。そういうプロフィールが定義されたとき、今度は名前がちょっと問題になったんですね。どういうことかと言うと、名刺などで博士を記載するときはフルネームを記載した後に「博士(○○)」とするのが今の書き方ですから、名前が「ワニ博士」だと、「ワニ博士 博士(○○)」と書く必要があると。あれ?じゃあ名前の中の「博士」は何を表しているのかと。じゃあそもそも名前の中の博士は「博士(はかせ)」ではなく「博士(ひろし)」ではいかがかという、まさかの「ワニひろし」説も浮上したんですね。さすがに「ワニひろし」は根拠薄弱〜ということで「ワニ博士(はかせ)」が正式名称となり、取得博士号の表現は「博士(∀Dr.)となったんです。
ワニ博士の名刺
皆さんも目指してくださいね、博士号マスター

「あの頃」の、ワタシ

博士号を取っているということは、それぞれの博士号を取るためにがんばっていた時代がワタシにもあったということです。大阪大学には全11学部あるので、それぞれの学部に所属して勉強していた頃のスナップショットが「ワニ博士 ○○の頃」です。くれぐれもワタシの各学部所属時のスナップショットを「○○バージョン」などと呼んではいけませんよ。
各学部の頃、どうしてこのような出で立ちなのか? これは阪大ウィスキー「光吹(Mibuki)」と大きな関係があるんです。え?「光吹」って何かって? この詳細は別の機会に紹介するとして、端的に言うと、2015年に阪大とサントリーがコラボして生まれたウィスキーで、そのコンセプトや味の決定に阪大生が大きく関与したものなんです。
その味を決めるときに「阪大を表現する味とは何か」について議論を深める中で「各学部のイメージを持つ原酒を、全学生数に占める各学部学生数の割合通りにブレンドすればいいやん」という結論に達しました。その際に学生アンケートを採って、阪大生が抱く各学部のイメージがまとめられたことで、その当時の私の出で立ちが明らかになったのです。
各学部の頃のワタシたちです
また、マスコットキャラクターとして使っていただきやすいよう、喜怒哀楽の表情や表現も具象化され、さらに大学ならではの用務として、研究発表スライドなどにも登場するであろうことから、物を持つ場合や、外部の方が見たときに大学の公式マスコットと分かっていただく表記法など、使う皆さん・見る皆さんが困らないように細かくデザインガイドラインをまとめていただきました。こちらは、ウェブに公開されています。
デザインガイドライン
ワタシをお使いいただく際、一度は目を通してくださいね

イチョウ2枚だぁ!?1枚で十分よ

デザインガイドラインはあくまでも学内の人向けの情報なのですが、一般の人にも分かりやすいようワタシのプロフィールの詳細を公式ページとして公開しています。
そこにはワタシの趣味などが書かれていますが、気になることはありますか? え?イチョウ2枚見ると落ち着きなくす件? まぁ「大阪」大学ですから、公式ページを作られた担当者に、色んな意味で遊び心があった、ということかなと。実際には、イチョウを2枚見ると心がぽかぽかするの。
ちなみに(突然の豆知識)阪大の設立当初のシンボルマークはイチョウ2枚がX字状に交差するものだったのですね〜。この名残は歯学部附属病院のエレベーターや、人間科学研究科の建物に近年まで飾られていた意匠、このマークをベースに作られた大阪大学賞のロゴなどに今でも見ることが出来ます。
風格のある2枚イチョウたち

ワニ博士をアップデートせよ

さて、ワタシことワニ博士ですが、大学公式キャラとなって以後どんどん活躍の場を拡げていただき、豊中キャンパスの駐輪場の看板や、学内キャンパスの禁煙掲示、クールビズやウォームビズの啓発にも登場するようになりました。さらには、ワタシの趣味の一つである「珈琲」の阪大オリジナルグッズ「阪大薫る珈琲」の各学部レンドでパッケージキャラクターとしてもデビューしています。ついには、大阪大学とUHA味覚糖の4年にもわたるコラボの成果「大阪大学ワニ博士の『頭脳グミ』」の商品名として登場! そして、皆さんご存じ「ゆるキャラ®グランプリ2018」では全国507体中27位(大学マスコットキャラクターとしては1位)を獲得するなど、「ワニ博士は一体どこを目指してんだ〜」状態に。
いや、でもそれこそが善なのです。そもそもワタシはここ大阪大学の妖精でありながら、学生・教員・職員・その他の皆さんの優秀な頭脳によって丁寧に結晶化されてきたことで、具体的な形で活躍できるようになったのですから。
これからもワタシ、ワニ博士はどんどんアップデートしていく予定ですし、内外にインパクトを与えられるか否かは、阪大におられる皆さんの実践次第! ということで、今後もワタシの活動に刮目するのだワニ〜。

Dr. Wani 🐊

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Dr.Wani