第24回課外活動総長賞の特別賞に「大阪大学環境サークルGECS(ゲックス)」が選出された。今回は、体育系公認団体から5件、文化系公認団体から4件、その他の団体・個人から8件の合計17件の応募があり、優秀賞に2件、特別賞に4件が選出された。
GECSの受賞は2019年以来4年ぶり6度目となる。課外活動総長賞(大阪大学未来基金事業)は、大阪大学の学生の課外活動の充実と更なる活発化を図ることを目的として、特に優れた活動を行った学生団体等を表彰するため、平成12年に創設された。GECSは「箕面川での子どもたちを招いた川清掃活動の実施」や「ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュース(テレビ取材)」、「いながわ100人ゴミ拾い」、「GECSクエスト」等の活動が評価され、今回の受賞に至った。
GECSとはGaidai Eco ChallengerSの略で、2003年に旧大阪外国語大学で設立された大学公認団体である。現在1、2回生約90名(3回生は引退済み)で活動しており、「『学生』という立場から環境問題の改善に貢献する」ことを理念に掲げ、環境問題について、今後の未来を背負っていく子どもたちなどに興味を持ってもらうということを第一に考えて活動しているという。
これまでには、全国ユース環境活動コンテスト環境大臣賞、全国大学生環境活動コンテストグランプリ等の受賞実績がある。
また2022 年 6月には、MBSのテレビ番組「ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュース」で、GECSのGETCHA(ゲッチャ)という取り組みが紹介された。GETCHAとは、大学内の不法投棄自転車を減らそうと、チラシやSNSを用いて自転車の回収を行い、修理したものを新入生に使ってもらうという取り組みだ。
また2022 年 6月には、MBSのテレビ番組「ゴエが行く!らいよんチャンSDGsニュース」で、GECSのGETCHA(ゲッチャ)という取り組みが紹介された。GETCHAとは、大学内の不法投棄自転車を減らそうと、チラシやSNSを用いて自転車の回収を行い、修理したものを新入生に使ってもらうという取り組みだ。
GECSの活動は主に「全体活動」と「班活動」の二種類に分類され、全体活動ではメンバー全員で一つの企画を作り上げる、箕面川清掃やいながわ100人ゴミ拾い、GECSクエストなど、5つの企画を実施している。
箕面川清掃は、毎年6月頃に大阪府箕面市と池田市を流れる箕面川で、GECSのメンバーだけでなく、地域の子どもたちやその保護者も一丸となって行う清掃イベントで、総勢100名を超える参加があった。
またGECSクエストは、毎年9月上旬に地域の子どもたちとともに、環境教育に関するアクティビティやゲームなどを行うイベントだ。子どもたちに環境問題に興味・関心を持ってもらい、自分たちに何が出来るかを楽しく学んでもらうことを目的としており、今年度は「持続可能な社会」をテーマに劇や謎解きを行った。
いながわ100人ゴミ拾いは、2022年からスタートした新しいイベントで、GECSと池田くれはロータリークラブが共催し、池田市と池田市教育委員会の後援で行われるイベントだ。阪急池田駅と川西能勢口駅の間を流れる猪名川の河川敷でゴミ拾いを行い、池田くれはロータリークラブのメンバーや地域の子どもたちとその保護者と、実際に拾ったごみの分析を行うなど、猪名川の環境について学ぶ機会となった。また、工学研究科の宇山浩教授を招き、プラスチックゴミを用いたコースター製作の体験ワークショップも行った。
一方班活動では、「McK(エムシーケー)班」、「環境教育班」、「壁面緑化班」、「SHERRY(シェリー)班」、「花咲か兄さん班」の5つの班に分かれて、多様な活動を行っている。
「McK班」
日常生活のごみ問題を解決することを主な目的とし、大阪大学周辺の環境を保護するため、「ウィークリーごみ拾い」と題して月に数回地域の清掃活動を実施。McKの名前の由来は「『Machi wo Kireini(まちをきれいに)』する活動」という班のモットーからきている。
「環境教育班」
子どもたちが身の回りの環境に興味を持ち、より深く考えることを促すことを目的に、地域の子どもたちと環境意識を育むゲームや小学校での出前授業など様々な形で活動を行う。
「壁面緑化班」
主な活動は「質の高い壁面緑化を普及する」こと。5月から9月にかけて学内(かさね横)や地域で「緑のカーテン」を作成。緑のカーテンから収穫されるゴーヤを使用した料理を豊中キャンパス内食堂「かさね」で提供したり、ツルを使ったワークショップなどを実施。
「SHERRY班」
「share(共有する)」 &「reuse(再利用する)」の略。物を再利用する活動を推進しており、自転車のリユース企画「GETCHA(ゲッチャ)」や、まちかね祭での「フリーマーケット」、捨てられてしまうペットボトルや牛乳パック等を再活用するための「ワークショップ」などを実施。
「花咲か兄さん班」
豊中キャンパスでの花の植栽やハーバリウムの制作を通じて、植物や花の癒し効果を最大限に活用し、心と環境の改善を目指す班。植物の植え替えやお手入れ、地域のイベントやお祭り、池田市久安寺でのハーバリウムの体験・販売などの活動を行う。
GECSは環境問題、社会問題を自分のこととして受け止め、様々な人と協働し問題の改善に貢献していかなければならないという思いのもと、その地域で暮らす人々と触れ合いながら、共に手を取り合い「環境問題」という複雑で難しい問題の改善に取り組んでいく。
本受賞に関する大阪大学公式サイト「ニュース」→こちら
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