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まちかね祭の舞台裏~大学祭中央実行委員会の大奮闘!~

2024.02.15
 Handai Sketch
2023年11月3日(金)〜11月5日(日)の3日間にかけて、今年で64回目となるまちかね祭が開催された。メインストリートでの模擬店や屋外企画の復活、来場者数の35,000人超えという盛況ぶりは、まさにコロナ禍前の活気が蘇った瞬間だった。
多数の来場者でにぎわうメインストリートの様子
熱気あふれる屋外ライブの様子

テーマは「阪燦々」

2023年度のまちかね祭は、「阪燦々」というテーマのもと、「まちかね祭で阪大生の個性が燦々と輝きますように」という思いが込められていた。
大阪大学大学祭中央実行委員会(通称中実)は、4月の課外活動オリエンテーション(サーオリ)や5月のいちょう祭の運営も担当している。中実は1回生から3回生までの約190人のメンバーで構成され、学生主体の実行委員会として幅広い業務に取り組んでいる。
なお、2024年度のいちょう祭のテーマは一般公募により選ばれ、79件もの応募の中から「花知一様春(花は一様の春を知る)」に決定した。

知ってる?中実の活動

中実員の業務内容は多岐にわたる。
大学祭までは、諸団体の企画区分/(具体的な)場所/内容の管理に加え、パンフレットやWebページの作成、大学祭を実施する上で必要となってくる外部の方(印刷会社、保険会社、グッズ制作会社、消防署など)との連携などを行っている。
また大学祭期間中には、出展団体の統括や来場者の案内、ステージや会場の設営/装飾、オリジナルグッズの販売、さらには、タレントの方をお呼びする実行委員企画や応募してくれた阪大生が出演するステージでの企画の実施などを行っている。
また、学祭中に出るゴミの管理や通行規制、各食事席やテントなどの準備も大学祭の運営に欠かせない仕事である。
これらの幅広い業務内容を中実内で分担して行っている。
中実のみなさんがデザインした華やかな入場門
毎年大好評の入場門は、例年同じ形を引き継いでいる。中実員が自分たちで足場を組んで設置し、デザインは腕に自信のある中実員たちが手分けして行い、ペンキで仕上げる。
多くの来場者の目に触れるものなので、メンバー各々が技術を尽くしてデザインしている。
タレントの選定に関しては、イベント会社と協力し、地域や学生の興味を引くような選定が行われる。ネタ披露以外にも質問コーナーやサイン会など、様々な企画が展開され、多くの来場者が楽しむ様子が伺えた。
来場者の安全確保のため見回りをする中実員
来場者に配布するパンフレット
オリジナルグッズの販売
ポスターやグッズ、パンフレットは全て、中実内の各部署がその年の学祭テーマに合わせてデザインしている。
今年度は、テーマである「阪燦々」をイメージし、青と黄色のテーマカラーを基調に、フェルメール絵画風のレトロで秋らしいデザインが採用された。
2023年度のまちかね祭ポスター
特に大人気だったのは、阪大らしさを象徴する豊中キャンパスの標識風ステッカーであり、今回は初めてグッズ全種類の完売を達成した。
販売したステッカー一覧
食欲そそる模擬店の食べ物

今年度のさまざまな企画

今回のまちかね祭では合計170以上の団体が参加し、それぞれが個性や工夫のある企画でまちかね祭を大いに彩ってくれた。
メインストリートに並ぶ模擬店では30種類以上の食品が提供され、メインストリートの色々な場所での屋外企画や奏、宙の2つのステージ企画では歌やダンスなどさまざまなパフォーマンスが行われた。
また教室内では、個性豊かな演奏、販売、体験、展示などの企画が行われ、来場者が大学構内を移動しながら楽しむことができるラリー企画も今回のまちかね祭から復活した。
出展したサークルや部活による企画のどれもがその団体の色で学祭を盛り上げてくれた。
ゴミの管理をする中実員
ステージ企画で司会を務める中実員
ステージを設営する様子
興味深くパンフレットを見る来場者

委員長に聞いてみた

2023年度委員長を務めた林さん(3回生)にお話を聞いた。
Q:中実の魅力は何ですか?
A:大規模な学祭を自分たちの手で形作っていく感覚、そしてそれを年3回も味わうということができるのは、ほかのサークルを見ても、ほかの学祭実行委員会を見ても中実の唯一無二の魅力ではないかと思います。それも1人ではなく200人規模の多くの仲間と一緒に頑張ることで、何物にも代え難い経験になります。
Q:委員長の業務について教えてください。
A:委員長の業務は主に中実内部と外部に分かれます。内部に関しては、組織全体のマネジメントから組織方向性の策定まで多岐にわたります。外部に関しては、大学をはじめとして多数の外部組織との調整を行います。困難に直面することも多々ありますが、仲間と協力し、学祭運営のために一歩一歩業務を遂行しています。
Q:まちかね祭の感想を教えてください。
A:今回3万5千人以上の方にご来場いただき、地域の方に愛されるまちかね祭というのは、やはりとてもすごいものだと感じました。コロナ明け初めてのメインストリートでの模擬店をはじめとして、それぞれの企画が再始動してきたことで、より来場者の方が楽しめるものに進化したと自負しております。出展団体や大学や地域の方々のご理解とご協力のおかげで開催が実現しております。本当にありがとうございます。
Q. 200人弱の中実員がいる中で、中実員同士の意見がなかなか合わない際や衝突が起こってしまった際には、どのように乗り越えられていらっしゃるのでしょうか。
A:当委員会は人数も多くまた所属する部署によって担当する仕事が大きく異なるため、意見が合わないこともしばしばあります。しかし、全ての中実員が学祭を成功させたいという気持ちの下、活動していることは同じなので、話し合いを重ねてお互いの思うベストが作り出せるようにしています。
中実では3回生は昨年12月に引退し、役員は2回生に、実務は1回生へと代替わりをした。次期委員長を務める小林さん(2回生)にもお話を聞いた。
Q:今年のまちかね祭で、特に頑張ったことを教えてください。
A:今回のまちかね祭では、コロナ禍以降グラウンドで行っていた屋外企画及び模擬店企画をメインストリートに復活させました。コロナ前を経験している委員会員は既に引退しているため、全てが初めての中で過去の先輩が残してくれた資料や他の大学などを参考にしながら準備・運営を行いました。メインストリートの混雑など当日大変なこともたくさんありましたが、学祭中も臨機応変に対応を行い無事にまちかね祭を終えることができました。
Q:中実の今後の目標を教えてください。
A:先述の通り、今年度(2023年度)のいちょう祭・まちかね祭を通して、「大学祭をコロナ前の水準に戻す」という大きな目標を達成できました。そのため、来年度以降の学園祭では、コロナという障壁にとらわれない形で、「さらに楽しく、彩りあふれる学園祭」を作り上げるにはどうしたら良いか、ということを念頭に、活動して参りたいと考えております。また、私も委員長として、そのような中実の活動を引っ張っていけるよう尽力して参る所存です。
まちかね祭を成功に導いた中実のみなさん
次に中実が迎えるのは4月の課外活動オリエンテーション、5月のいちょう祭である。
それらの開催に向けて、動き始めているようだ。
📅今後の予定
・2024年4月6日(土),7日(日) 課外活動オリエンテーション
・2024年5月初旬 いちょう祭
・2024年11月初旬 まちかね祭
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