編集部O、見参
みなさん、はじめまして。おなじみ編集部H
に弟子入りしたての見習い、編集部Oです。


北海道出身、大阪大学の職員になってまだ4年目(関西は12年目!)。広報課へはこの4月にきました。
初登場!と見せかけて実は4月の記事に映りこんだりしています(探してみてね)。
元阪大生でもなく、あまりキャンパスのことを知らない私が広報課内の箕面新キャンパス移転盛り上げ担当に任命されて早2か月・・・現箕面キャンパス、箕面新キャンパスについて勉強中なんですが、その魅力を皆さんにお伝えしていきたいと思います! 今回から月1回くらい、連載します!
移転するって言うけど、実際どうなってるの?⇒工事現場行ってみた!
さて、皆さん。2021年4月に箕面新キャンパスが開学することはご存じですね? 今の粟生間谷エリアから、同じ箕面市内の新船場エリアに移転するんです。あと約3か月。いよいよなんです!

こんな完成予想図を目にしたことはあっても、実際どんなキャンパスが生まれようとしているのかあまりよくわからない人、多いのではないでしょうか!?
私もわかりません! そこで、編集部O、各方面に頼み込んで遂に2020年9月某日、カメラマンさんと共に絶賛工事中の箕面新キャンパスに潜入(見学)してきました! 清水建設さん、施設部さん、ありがとうございます!
いざっっっ!

広っ!でかっ!なにここ?!
右下に写っているちっぽけな半袖ヘルメットが私・・・。

歩いてみます。ピロティ天井高っ!しかも木製で綺麗!え、大学なの?!
壁は端から端までガラス張り!おしゃれすぎませんか。本当にココが阪大の新キャンパスで合ってます?梅田の駅ビルでは?と不安になるレベル。。。汗

外観からして圧巻ですっ!
では工事現場内部も見せてもらいます。よろしくお願いします!

中も天井高いですね~。
階段を下りて北玄関に来ました。
見学した時は覆われていたのですが、ここに外国語学部で学べる25言語が刻まれたレリーフが立っているんですね。Oたちは2階から見ていますが、かなり大きいです。
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こちらは教室。ガラス張りで解放感あふれています。明るい!

そして食堂!おしゃれ~✨ひろーい✨黄色基調のやさしい色合いです。


いつかOも箕面新キャンパス勤務になったら毎日ここに通ってランチしたい!!と本気で思いました。
別の階へ。ここも食堂のように壁のない、開けた空間ですね。

学生交流スペースになるとのこと。めっちゃ賑やかで楽しい空間になりそう!
フロアの中央に、さらに明るい空間発見。ここは・・・!?

5階から6階にかけて大きな階段があります。そう、一見階段ですが、真ん中の段は広くなっていて、座れます!(どころか、ちょっと寝れる広さではないか、とOは思いました。こんなリビングの部屋に住みたい!)

このご時世、密になってはいけませんが、皆さん集える場所、あっちこっちに用意されているようです!(うらやましい!!)
Oが見学に行ったときは工事の真っ最中だったのですが、結構資材やら機械やらがあるなかでも、とにかく開放的で明るいという印象でした。
これ間違いなくイマドキのキラキラキャンパスって感じに仕上がるんでしょう。無限にうらやましい・・・!
ちなみにトイレも立派でした、パウダールーム完備です!
キャンパスの全体像としてはこんな感じの断面図になっているとか。

見学していたのは「外国学研究講義棟」というメインの建物です。
一番最初のピロティ、実は図書館や箕面市の施設(ホール)等と繋がるデッキ上の、3階にあるんですね。
講義室や交流スペースなどは4~6階。
外国語学部各専攻の研究室は上層階にあります。
一体この素敵なキャンパスにどのような思いが込められているのか、編集部O、さらに気になってきました。
よく知っていそうな人に話を聞きに行ってみようと思います!
センセーに聞いてみた!
編集部O:本日は、吹田キャンパス 本部棟内にある「サステイナブルキャンパスオフィス」にやってきました。吉岡聡司先生、池内祥見先生、本日はお時間ありがとうございます。
先生はお二方ともサステイナブルキャンパスオフィスのキャンパスデザイン部門のご所属かと思いますが、キャンパスデザイン部門はどんなことをする部署ですか。
先生はお二方ともサステイナブルキャンパスオフィスのキャンパスデザイン部門のご所属かと思いますが、キャンパスデザイン部門はどんなことをする部署ですか。
吉岡先生:建物のバリアフリーや食堂など阪大キャンパスの施設・空間デザイン全般について監修しています。
箕面新キャンパスの計画にも初期からずっと携わっていますが、学生さんが使用する空間は特に気合をいれて取り組んでいますよ!
箕面新キャンパスの計画にも初期からずっと携わっていますが、学生さんが使用する空間は特に気合をいれて取り組んでいますよ!

編集部O:たとえばどんなところですか。
吉岡先生:みんなが共有して使えるコモン的な空間、新キャンパスで見学されましたよね。
編集部O:5階にあった広いラーニングコモンズですよね!印象的でした。
吉岡先生:そう思うでしょ。でもいわゆるラーニングコモンズと呼ばれる施設じゃなくて“コモン的な空間”をあちこちに配置しているんですよ。
編集部O:“コモン的”な空間・・・
池内先生:なんとなく必要十分なだけの機能を詰め込んだ1つのビルを建てたって訳じゃないんです。こだわったのは、みんなが気分に合わせて気軽にアクセスできる空間を意図的に配置すること。たとえば外国学研究講義棟の5階・6階の学習スペース、7階にはテラス、屋外にはピロティや広場がありますし、隣の図書館の建物にもそんな空間があります。それぞれの空間には別々の利用シーンを想定しているんです。5階は意図的に窓を大きくつくってグループの話合いが弾むように、6階はひとりで過ごして深く学べるように、とか。それぞれのイメージを膨らませて、色とか質感とか什器を選定しています。
吉岡先生:今あるラーニングコモンズって、集まって話してよいけど、キャンパスのごく一部の管理されたエリアで、飲食禁止とか細かいルールがあるでしょ。
そういうのを解消して、もっとキャンパスに自由に集まって自由に使ってほしいという思いで空間づくりをしました。
そういうのを解消して、もっとキャンパスに自由に集まって自由に使ってほしいという思いで空間づくりをしました。

編集部O:へえ・・・!勉強しつつ友達とだべる時間も楽しいんですよね。あ!見学に行ったときもあの大きな階段スペースに圧倒されました。どんな風に使われる空間になるのかな~わたしはゴロゴロしたいです。。。
池内先生:くつろぐのは結構なんですけど、適度にね。あの大きな階段の空間、上の壁は大きなスクリーンにできるようになっているんですよ!プレゼン大会とかもできるわけです。
編集部O:映画もNETFLIXも見れる?
池内先生:見ようと思えば見れますけど、、Oさんの自宅ではありませんからね。
ほかにも4階の東側にはひとり用やグループ用の大きな自習部屋があります。3階の食堂も食堂としての本領発揮はお昼時でしょ。でもそれだけではもったいない。お昼時以外は人が集う場所として、コモンとしての役割を持たせたいという思いでつくりました。
ほかにも4階の東側にはひとり用やグループ用の大きな自習部屋があります。3階の食堂も食堂としての本領発揮はお昼時でしょ。でもそれだけではもったいない。お昼時以外は人が集う場所として、コモンとしての役割を持たせたいという思いでつくりました。
編集部O:たくさん居場所があるんですね。気分によって場所が変えられる、最適な場所を選択できるわけですね。
池内先生:そう、これが“コモン的な空間”ということです。利用の場面をイメージして什器など入れていますが、これらの空間を使う皆さんが場所をつくっていってほしいと思います。キャンパスというのは、建物をつくって終わりではありません。学生・教職員・地域や外部からの来訪者など使う人みんなでつくりあげていく空間です。そのスタート地点に立つ阪大生の皆さんに、期待しています。
編集部O:ほかに、この箕面新キャンパスならではのポイントがあったりするんでしょうか。
吉岡先生:箕面新キャンパスはLEED-ND(リード エヌディー)という建物等の世界的な環境認証を取得しています。環境に配慮し、まちづくりをコンセプトにしたつくりになっているんです。日本では大学キャンパスとしては初めての取得なのですよ。箕面新キャンパスは省エネはもちろん、フラットなつくりになっていて歩きやすいということ、開放的でオープンなつくりであることなど様々な観点で、キャンパスでありながら“まちとして”評価されたのです。
自然を破壊して新たに開拓したというのではなく、古くなった街を再開発しているというのも大きなポイントです。
自然を破壊して新たに開拓したというのではなく、古くなった街を再開発しているというのも大きなポイントです。

編集部O:たしかに現場見学行ったときに、たくさん窓があるなあと思ってみていました。これがオープンということですね!
吉岡先生:Oさんが見学された外国学研究講義棟だけでなく、図書館も含め、キャンパス全体がオープンなつくりになっているんですよ。キャンパス全体を箕面市の“まちとして”とらえて設計しているわけです。
編集部O:“まち”ですか。たしかに外国学研究講義棟と図書館との間のデッキや食堂など地域の人たちも一緒に使えるキャンパスになるんですものね。“地域に開かれたキャンパス”というか、もはや“まち”の一部なわけですね。
池内先生:そうですね。・・・ちなみに、新キャンパスの設置に向けて地域の方と話し合いを重ね、新船場エリアを深く知った結果、、、私自身がこの箕面新キャンパス周辺に引っ越しちゃいました(笑)。だから私は今や地域住民でもあるんです。
編集部O:い、池内せんせい(笑)

池内先生:地域の人たちの話を聞いていると、若い人たちが新船場エリアに入ってくることをとても歓迎している雰囲気があり、箕面市としてもそれを見据えてまちづくりをしているんですよ。市としてのまちづくりは長期的なものにはなるけれど、阪大の箕面新キャンパスの開学はまちづくりの第一歩なんです。キャンパス同様、つくって終わりではない。箕面新キャンパスに通う皆さんも地域住民も一緒に、将来を見据えてみんなでよい“まち”をつくっていけたらいいなと私は思っています。
編集部O:アツい思いを聞くことができました。吉岡先生、池内先生、本日はありがとうございました!
う~ん、先生のお話を聞くまでは移転するキャンパスの新しい建物にだけフォーカスしていましたが、実はまちづくりまで見通して計画された、発想からして最新鋭のキャンパスってわけですね。長い目で見ておしゃれで環境にやさしい建物であふれていくだなんて素敵!
すると、いまのところ、キャンパス周辺はどうなっているんだろう・・・ランチとか買い物とかできるのかな? 気になってきました。
次回は『編集部O、箕面新キャンパス周辺を探検する!』編の予定です。乞うご期待!
箕面新キャンパスのこと、まだまだ気になる!という方はこちら🔽
「これからの百年も大阪に国際人を育てる」箕面新キャンパス - 大阪大学公式ウェブサイト
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