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未知の食との遭遇

2019.04.11
 HandaiWalker
[2019年4,5月号より]
食の世界は複雑怪奇、その奥深さはさながら深淵を覗くが如きである。今回、編集部員は5つの食材らしからぬ食材に挑戦した。飽くなき探求の先に待つのは、未知の境地か、それとも絶望か――
CAUTION
本記事は「普段食べないような食材に挑戦する」という企画の内容上、見る人によっては不快に思われるような写真、表現がある可能性があります。閲覧の際はご注意ください。

センブリ茶

センブリ茶
バラエティー番組などで罰ゲームに使用されるにがーいお茶である。意外と近くの薬局に売っている。

挑戦結果

良薬口に苦し、と言われるようにこのお茶は胃に良いらしいのだが、それにしても苦い。苦みが舌にまとわりついて喉の奥に居座り、「苦い」と「苦しい」という漢字が同じである理由が分かった気がした。苦い、渋い、えぐいという言葉でしか編集部員の語彙では表現のしようがないのだが、新たな世界を開拓できたということだけ皆様にお伝えしようと思う。今回のチャレンジでセンブリ茶を一口でも口に含んだ者は皆、苦み地獄から抜け出そうととっさに激辛麺(2つ下を参照)をほおばったが負のサイクルを生むだけであった。

カエル

カエル
日本ではあまり食用として馴染みがないように思われるかもしれないが、古代ではカエルを食べていたという記録が残されている。現在スーパーなどでは見かけないが、通販では簡単に入手できる。今回は鍋に入れて食べてみた。

挑戦結果

カエルを食べるときに注意すべきはその生臭さであろう。実際に開封してみると独特の匂いがかなりきつく、臭み消しをしないと食べられそうにない。以下に我々編集部員が使った臭み消しの方法があるので、食べる際はぜひ試してみてほしい。 臭み消しが功を奏したのかそれほど臭いを気にせず、食べることができた。ただし、独特の獣臭さが少し残った。これを消すには香辛料を使う必要があると考えられる。 それを差し引いても美味しく、「今回食べた中で一番美味しかった」などの意見があった。

臭み消しの方法

  1. カエルの肉の余分な水分を拭き取る。
  2. 塩コショウをふり、キッチンペーパーで覆って、10分ほど置いておく。
  3. カエルの肉をビニール袋に入れ、調理時まで料理酒に浸しておく。

激辛麺

激辛麺
激辛料理と聞いて韓国を思い浮かべる読者は多いだろう。あまりの辛さに韓国人も唸るという韓国の人気インスタント麺の“通常版”“カレー味”“通常版の辛さ2倍”の3種類に挑戦した。

挑戦結果

まずは“通常版”から挑戦。恐る恐る食べて見たが、「あれ、これいけるんじゃね......?」という声が広がった。口に入れてから少し遅れて辛さがやってくるが引くのも早い。麺がつるっとしていて汁が絡み、絶品であった。次に“カレー味”に挑戦したが、カレー味になっただけで辛さは通常版と同程度であり、こちらも美味しかった。そして最後に“通常版の辛さ2倍”に挑戦。そこには今までの比ではない辛さが待ち受けていた。口、喉がとにかく痛くなり、治まるのに5分はかかるほど辛かった。もはや、辛さを通り越して苦く感じた。

イナゴ

イナゴ
イナゴとは直翅目・バッタ亜目・イナゴ科に属する昆虫の総称である。「昆虫」と聞くだけで身の毛がよだつ方もいるかもしれないが、実は日本では稲を荒らす害虫であるイナゴを駆除し、水田から得られるタンパク源として食してきた歴史があるという。今回は佃煮で食べるが、果たしてその味は…?

挑戦結果

食べる前はそのビジュアルから食べることに対して不安な声が多かった。勇気を出して実際に食べてみたところ、「殻の食感が強い」「殻や足がのどに引っかかる」という意見もあったが、意外にも「佃煮の味で普通に美味しい」「殻の小骨のような食感と味付けのおかげで小魚の佃煮と変わらない」「白米に合う」といった味に対するポジティブな感想が挙がり、編集部員全員で美味しいと言いながらものの数分で完食した。

ドリアン

ドリアン
「悪魔のフルーツ」の異名を持つ、硬いとげに覆われた見た目も匂いもインパクト大の伝説の果実。

挑戦結果

噂に聞く、独特の匂いがするフルーツ。果肉の見た目は白いアボカドのようで、スプーンで簡単にすくうことができた。繊維がありながらも、とろっとした食感。味も、ほんのりとした甘みで、マンゴーのような…トロピカルな風味がかすかにしたかと思えば、たちまちガスが充満する。味を感じる暇がないほど、匂いが強烈なのだ。ある編集部員は豚の生姜焼きと表現し、またある編集部員はキャベツと評した。とりあえず食べ終えてからも、少しでも気を抜くと残り香が鼻を抜け失神しそうになった。食べ方によって味の印象が変わるのでもう一度食べてみたい。

記事を読んでくれてありがとうございます!
現在配布中の4,5月号は他にも、1回生に特に知っておいてほしいネクタイについて紹介した「貴方のネクタイイケてますか?」や、キャンパス周辺を紹介する新連載「ちょっとそこまで自転車で」などの記事を掲載しています!
各キャンパスに設置してあるので、手に取ってみてくださいね!

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(HandaiWalker編集部)

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