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ほんとに確率って合ってるの?

2019.06.13
 HandaiWalker
[2019年6,7月号より]
降水確率やくじで当たりが出る確率など、確率は私たちの生活に密接に関わっています。数学でも確率の問題は頻出の分野の1つです。大学受験を乗り越えてきた皆さんにとっては確率の問題を解くことなど容易でしょう。しかし、皆さんが求めた確率は本当に合っているのでしょうか。この記事では本当に理論上の確率通りの結果になるのかを検証してみました。

問1:サイコロを1回転がしたとき、1が出る確率を求めよ。

よくわかる解説

そもそも確率は起こりうるすべての事象が分母になって、分子に求めたい事象が入ります。
この問題の場合、サイコロの目は1,2,3,4,5,6の6個です。
通常のサイコロはどの目が出ることも同様に確からしい(ある目が出やすいとか出にくいとかがない)です。
ですので全ての事象が6、求めたい事象が1となり、この問題の答えは1/6となります。

A.1/6(≒16.66%)

まずは確率問題の王道、サイコロ問題の検証です。解説のとおり理論上はどの目も1/6の確率で出るはずです。

これが正しいことを確かめるために編集部員はひたすらサイコロを転がし続けました・・・。
総試行回数は1202回!
気になる検証結果はどうなったのでしょうか!?
1の目:194回:16.13%
2の目:202回:16.80%
3の目:202回:16.80%
4の目:208回:17.30%
5の目:196回:16.30%
6の目:200回:16.63%

A.16.13%


問2:5枚中2枚当たりのくじがある。1度引いたくじは戻さないとき、5番目に引く人が当たりを引く確率を求めよ。

よくわかる解説

・1人目
残っているくじの数5、当たりの数2。当たりを引く確率は2/5。
・2人目
ⅰ)1人目が当たりを引いた場合
くじの数4、当たりの数1。
確率は2/5×1/4=2/20。
ⅱ)1人目がはずれを引いた場合
くじの数4、当たりの数2。
確率は3/5×2/4=6/20。
2人目が当たりを引く確率は
2/20+6/20=8/20=2/5。
・3人目以降
2人目と同様に当たりを引く確率は2/5。

A.2/5(=40%)

次はくじの問題の検証です。くじ引きでは誰もが当たりを引きたいと願ってますよね。上の解説の通り、理論上はくじを引く順番にかかわらず当たる確率は同じになります。

これも理論が正しいか確かめるため編集部員がひたすらくじを引き続けました。
総試行回数は600回!
気になる検証結果はどうなったのでしょうか!?
1人目:当たり236回:39.33%
2人目:当たり239回:39.83%
3人目:当たり238回:39.66%
4人目:当たり237回:39.50%
5人目:当たり250回:41.66%

A.41.66%

検証結果:思っていたよりも確率は正しかった。


記事を読んでくれてありがとうございます!
現在配布中の6,7月号は他にも、1,2回生向けに就活やインターンシップについて紹介した「ゼロから始める就職活動」や、箕面市の名所を紹介した「ちょっとそこまで自転車で」などの記事を掲載しています!
各キャンパスに設置してあるので、手に取ってみてくださいね!
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(HandaiWalker編集部)

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